わかりやすい文章を書く
仕事をする上で、わかりやすい文章、誤解をされない文章を書くことはとても大事だと思います。(かく言う私も、自分の考えだけが先に立ち、読む人の立場を忘れがちですが・・・)
わかりやすい文章を書くにはどうすればいいか、具体的に教えてくれる本があります。「中学生からの作文技術」(朝日新聞社、本多勝一著)です。
数多くの具体例を挙げて、わかりやすく解説してくれていますが、同書からいくつか紹介します。
1 「かかる言葉」と「受ける言葉」は近いほどわかりやすい。
「美しい水車小屋の娘」は「水車小屋の美しい娘」のほうが誤解されない。
2 かかる言葉の順序・・・句より節を先に
「白い横線の引かれた厚手の紙」より「横線の引かれた白い厚手の紙」
3 文章改良の一例として次のような文をあげて説明されていました。
「芝生をいためる球技等の行為は厳禁する。」
※芝生をいためない球技は? という疑問が出てくる。
(改良案1)
「球技等の芝生をいためる行為は厳禁する。」
※球技等と芝生を「の」でつなぐことにより、よみにくくなる。
(改良案2)
「球技等芝生をいためる行為は厳禁する。」
※漢字がつづき読みづらい。
(改良案3)
「球技など芝生をいためる行為は厳禁する。」
※厳禁する は傲慢な感じ。
(改良案4)
「球技など芝生をいためる行為は禁ずる。」
以上の様に本当にわかりやすく解説してあります。
「中学生からの・・・」とありますが、社会人にとっても実用的で役立つ本だと思います。
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