テレビで自給自足の生活をしている家族の特集をやっていました。
このところ勝間和代さんが推薦していた「エイラ 地上の旅人」シリーズをずっと読んでいるせいかもしれませんが、「自給自足」という言葉にアンテナがたってしまいます。
「エイラ 地上の旅人」は、今から3万5千年前頃のクロマニョン人の少女の話です。エイラは、植物の知識が豊富で、狩りの腕前も高く、一人でも生きていけるすべを身につけています。
現代人は、高度な技術、文明の中で生きていますが、自分一人でも生きていけるシンプルな力強さには欠けていまると思います。
自分の生命を自分で、あるいは身近な範囲で維持できる自信があれば、人は強くなれると思います。
これまでのテクノロジーは、機能を分担することにより、効率化を達成してきました。食料、エネルギーなどすべてそうなっていると思います。そのことにより、生活は豊かになりましたが、個人の手の届かないところで、生存基盤が維持されているという漠とした不安も感じているのではないでしょうか。
昔の生活に戻せということはできませんが、テクノロジーの方向性を見直す必要があると思います。例えば、エネルギーにしても、これまで発電所でやっていたものを、家庭の太陽光発電に切り替えるというのも、こういう視点で捉えなおしてみるのも面白いのではないかと思います。マイクロ発電というのも、アンテナが立った言葉でした。
食料にしても、水耕栽培などを活用して、自分の生命維持に必要な分くらいは、自宅で採取できるようにならないものかと思います。
携帯電話、スマートフォンなども、こうした流れの中で考えると、個人の情報能力を高めるツールと考えられないこともないのかなと思います。
コモディティ商品を中国から安く仕入れて回る経済よりも、地域で生活ができる基盤をつくるような経済の方が楽しいような気がします。
世界とつながるべきは、コモディティ商品ではなく、その地域、地域に根ざした文化だと思います。文化は輸出産業になると思います。日本のアニメはそうなっていると思います。また、そういった意味で、奄美FMも気になる存在です。
グローバル化、フラット化とか言われる中で、なんだか的はずれな着想かもしれませんが、ここのところすっと私の中で熟成を待っている考えです。